神様の戯言



子供って面白い。
生まれた直後はまるで生きたコンニャクみたいで、泣いてばかり。
要求だけしてこっちを楽しませようなんて考えは、欠片も持っちゃいない。
でもね、これが話し始めると、スッゴク面白い。
大人の気を惹きたいと思ってるわけじゃないけど、爆笑しちゃうようなことを言っては、
こっちを愉快にさせてくれる。
たまにはちょっとHだったりして、自分の心の曇り具合を見せ付けてくれたりするんだよね、
これが。
そんな、ほんわかとした愉快、お裾分けします。
よかったら、あなたのほんわかも、私に分けてもらえませんか?
お裾分けはこちらまで
メール待ってます。
こどものステキなひとこと
見つけました。飛んでいってみてください。
戯言 Tは、こちら

「昨日の夜は眠れなかったわ」
「どうして?」
「だってひろちゃん、ママの顔に足で蹴りを入れてたのよ」
「うーん、、、」
「いったい、どんな格好をして寝てるのやら」
「、、、パジャマだよぉ」
戯言の主:ふくい ひろのり 6才10ヶ月
シチュエーション解説:
寝癖が悪いと言いたかったんですが。笑わせてもらったから、許すことにしました。
娘の溶連菌感染で久しぶりに息子と一緒に寝ることになったのですが。すっかり、寝不足になってしまいました。

「目が普通に二つあって、おでこに三つ目の目がついてるものなあに?」
「それはね、ピカソ」
戯言の主:ふくい ひろのり 6才10ヶ月
シチュエーション解説:
みゆきが投げかけた「なぞなぞ」に、顔色も変えず即座に答えたひろのり。
たしかにキュービズムで描いた絵って、目とかが三つ描かれていたりしますものね。
いつの間にピカソを見たんだろうって思いながら、一年前、ピカソの絵を見に行ったことを思い出しました。
色んな形で、子供は情報を自分のものにしていくのですね。

「狸本願」
戯言の主:ふくい みゆき 8才9ヶ月
シチュエーション解説:
さすがみゆきちゃん。「他力本願」も葉っぱを頭に載せると、こうやって化けるんですね。
京都にあるお寺の名前かとも思って、考え込んでしまいました。

「ちょうちんせいばくはつ」
戯言の主:ふくい ひろのり 5才5ヶ月
シチュエーション解説:
テレビでやっていた星の誕生についての番組を食い入るように見ていたヒロノリが、新しい知識を私に一生懸命説明しようと、この言葉を連発してくれました。
私の頭の中は、「提灯星 爆発」という漢字と、紅白の提灯が多数浮かんでいました。
彼が本当に発音したかったのは、「超新星爆発」だと気が付くまでに、胃に穴が開くかと思いました。
その後、爆発するように笑ったのは、言うまでもありません。

「こんやのばんごはん、なあに?」
「チンジャオロースよ」
「しんじゃう ろーすぅ!!
ねえ、ママ、それ食べると死んじゃうの?」
戯言の主:ふくい ひろのり 5才4ヶ月
シチュエーション解説:
言葉が増えると、誤解も増えますね。
チンジャオロースを作るたびに、笑いがこみあげてきます。

「ジャングルのおべんとうつくって」
「ほえ? 何を詰めればいいの?」
「たぬきと
ビデオと
たまごやきと
ペンギン!」
「どこへ持っていくの?」
「ジャングル。ジャングルべんとうだもん」
戯言の主:ふくい ひろのり 4才8ヶ月
シチュエーション解説:
プリスクールへ出かける直前、お弁当を作って欲しいというヒロノリは、こんな可愛いお弁当をリクエストしてくれました。
卵焼きはいいけど、ま、ビデオもいいけど。あとの材料の調達は、大変そう。
しっかり、笑わせていただきました。
ね、可愛い詩人さん。

「花火ってポップコーンたべるんだよ」
「ほんと??」
「バクバクってたべるの」
「それで、どうなるの?」
「バーンって、なるの」
戯言の主:ふくい ひろのり 4才8ヶ月
シチュエーション解説:
花火の音と、ポップコーンがお鍋で爆ぜる音が、リンクしたんでしょうね。目を輝かせて、おててを広げて、説明してくれました。
親ばかですって。ええ、もちろん。

「サンタさんに手紙を書いたら届くかな」
「届くんじゃないの? でも、どうして? まだ欲しいものがあるの?」
「ちがうの。誕生日にたくさんプレゼント貰ったから、私のクリスマスプレゼントは、もっと可愛そうな子供にあげてくださいって、たのみたいの」
戯言の主:ふくい みゆき 8才0ヶ月
シチュエーション解説:
友達を呼んでの誕生日会で、おもちゃやさんが開けるほどのプレゼントを貰ったみゆきが、心から言った言葉です。
サンタさんはおもちゃではなく、その美しい心に感激して、紫水晶のキーホルダーをくれました。
きっと、おもちゃは、どこかの子供へ届けてくれたんでしょね。
あなたを育てていて、感激した一瞬でしたよ、みゆき。

「ぼくは、にんじん大王からうまれた」
戯言の主:ふくい ひろのり 4才6ヶ月
シチュエーション解説:
ママが産んだつもりなんだけどね、、、

「お返事は、はい、だよ、言ってごらん」
「ダメだよ。ママにしかられちゃう」
「じゃあ、1、2、3、4、って、数えようか」
「ダメだよ。ママがぼくの舌を、ちょっきん! って切っちゃうから。ぼく、ママに、たたかれちゃうから」
戯言の主:ふくい ひろのり 4才4ヶ月
シチュエーション解説:
パパとお風呂での会話。
私は、「すずめのお宿」の、意地悪婆さんだったのでしょうか……。
握り挟みを握る姿が、そっくりだったのかもしれません。

「ぼくのひざに、種がある」
戯言の主:ふくい ひろのり 4才4ヶ月
シチュエーション解説:
ヨセミテに行き、岩山をヒロノリと登りました。とても急で、下を見ると足がすくみます。
そんなとき、ヒロノリが転んでしまいました。
岩山なので、傷口には土などついていませんでした。
小さくささくれたように剥けた自分の皮膚を見て、ヒロノリがこう言いました。
それは、春に一緒に植えた、草花の種のように小さく小さくささくれていました。

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