曲がりくねった山道を走り抜けるとヨセミテの山の優しさは消え、そこは禿山が続く。
道が途切れT字路になったとき、それは見えた。
きつい日差しは、すべての色を吸い尽くしてしまうかのよう。
高台には、空中ブランコの練習台がおかれていた。
喝采を浴びる前の少年少女はここで汗を涙を流すのだろうか。
命を守るための網が、ハンモックのように揺れている。