の目 の目


ここは、JOJOさんと雅世の詩のコラボレーションの世界

上の詩はJOJOさん 下の散文は雅世 の創作です




「夜空の冷笑」


逢いたい

逢ってもう一度君を抱きしめたい

悲しみを堪えるこの俺に

夜空は気軽にせつない雨を降らせやがる


触れたい

触れて君の痛みを和らげてやりたい

どうすることもできないこの俺に

夜空は皮肉に零れる星を瞬かせやがる


音を消し光を消し

孤独の時間は雨と共に流れ

叶わぬ望みは星と共に輝いている


紛らわせるものをなにも用意してくれない

冷たい夜空の冷たい笑い










「噛み合わないDESTINY」


しゃがみこんだ先

牛乳の空き瓶が歪んで見えるのはなぜ

遭いたかったのに

遭いたかったのに

この日をずっと待っていたのに


影が長く落ちるグラウンドで

あっさりあなたに振られた

「可愛い妹と思ってる」

優しいはずの言葉が

錆びたナイフみたいに痛かった


いつかあなたが息をのむほど

振ったことを後悔するほど

イイ女になるって決めたの

化粧もしてマニキュアも塗って

お洒落をいっぱいしたわ


いつあなたに会っても

どこであなたに会っても

笑顔で近付いて

どっきりさせる予定だったのに


止まってた目覚し時計

今日は遅刻すれすれ

ノーメイクに冴えないコーディネート

髪も跳ねている


なのに

電車の一つ前のドアには

やっと逢えたあなたの横顔


これから起こる楽しいことも

これから出会う恋人も

全部引き換えにしてもいい

一日だけでもあなたの恋人になりたかった


咄嗟に飛び降りた電車

あなたを乗せて走り去る

私は売店の物陰で滲むライトを見つめた


決して噛み合わないのね

あなたとわたしの軌跡


逢いたかったのに

ずっと逢いたかったのに






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