の目 の目


ここは、JOJOさんと雅世の詩のコラボレーションの世界

上の詩はJOJOさん 下の散文は雅世 の創作です




「木の実2」


閉まるドアの隙間から

別れの手を振る涙を堪えた悲しみの

その幸せを僕が今更になって

祈ることなんておこがましい


日めくりに紛れる幸せの

微かに流れる隙間風に

ふと思い出すあの瞳


掌の中で握る二つのクルミの

軋む音色と青春の傷










「祈るわ」


「さよなら」言って背中を向けて歩き出すより

後ろ姿を見送るほうが辛いよね


別れ際の

捻じ切れてしまいそうな

哀しいあなたの目

今でも思い出す


それでも視線を逸らさなかったのは

あなたの海のような優しさ


でも

嘘がつけなかった

自分の心に嘘がつけなかった

傷つけるとわかっていても

それが別れに繋がることも


どこに住んでいるのかもわからないあなた

切れてしまった連絡の糸

だぐりよせること

もう、今はできない


それでも祈るわ

遠い異国の空から

心から祈るわ

「あなたに幸あれ」






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