2002年12月





「BAROQUE」


痛む傷は

まだ触れないでと 囁く


薄皮を 剥ぐように 薄らぐ痛みは

虹色に 光るヴェールとなり

一枚ごとに 纏い重なる


醜く割れた傷跡の 形そのままに残し

光は 強いエッジを 滑らかに覆う


変わっていく 私は

一刻ごとに


同じものなど一つとない

歪で美しい たったひとつの

愛しい 私へと










零した言葉
アルビレオ日詩