2001年4月28日





「キャンドルをたてるとき」


くらべることは かんたんで

けなすことも かんたんで

できないとなげくのも かんたんで


簡単さは 君の瞳から輝きを奪う

簡単さは 君をじっと俯かせる


去年できなかったのに 今できること

数えながら キャンドルをケーキにたてよう

比べるのではなく どれだけ伸びたか

一つ一つ数えながら キャンドルをケーキにたてよう


君は 君なんだから

君は この世でたった一人の君なんだから


伸びた背丈を 祝福するように

大きくなった心を 祝福しよう

こんなに伸びた君を そっくりそのまま

大きく息をすいこんで キャンドルを吹き消そう


君のペースで 大きくなろう

君の視線に 目をあわせるから


君は 君なんだから

君は この世でたった一人の君なんだから







零した言葉
アルビレオ日詩