2000年12月10日





「Happy Birthday」




父さんの 煙草でしゃがれた声が

電話の奥で

嬉しくて 恥ずかしくて

顔をくしゃくしゃにして聞く

海を越えた Happy Birthday to You


母さんの 涙声の歌が

電話の奥で

照れくさくて でも嬉しくて

胸がじんじんするのを感じながら

目を閉じて思い出す

優しい父さんと母さんの 笑顔を


幾つになっても嬉しい Happy Birthday to Youの歌を

父さんと母さんから贈られるのは

最高のプレゼント

本当にありがとうと 伝えたい

産んでくれて 育ててくれて


底冷えする 父さんと母さんのいる

あの家は どんなに寒くても暖かだった

私の中にある この小さな金の炎を

まずは 点けてくれたのだから

人としての炎を


父さん母さんから 生まれたことの祝福を受けるたび

二人の娘でよかったと 顔をくしゃくしゃにしながら

受話器を耳に押し当てて

調子の少し外れた 聞きなれた曲を


私は 今年も聞く 幸せ者








零した言葉 アルビレオ日詩