地雷って何だろう
中国で初めて火薬が発明されてから、人間はその威力を人々の暮らしに役立てるためにも、人殺しにも使ってきました。
地雷が初めて使われたのは、アメリカの南北戦争でした。誰彼を問わず打撃を与える地雷は、「悪魔の兵器」と呼ばれるようになります。

地雷には大きく分けると二種類に別れます。130kgもの重みをかけないと爆発しない対戦車型の大きなものと、ほんの少しの振動で爆発する対人用の地雷" Antipersonnel Mines"です。
対人地雷は付属している罠に対する振動を感知したり、直接触れることで作動します。これから紹介するのは、対人地雷についてです。

地雷は、人を殺すよりも負傷させることに重点を置いて開発されています。地雷に触れた人間が、生きたままで体の一部だけを吹き飛ばされるように作られているのです。
兵士にとって、地雷を踏んでしまった仲間の悲惨な姿を見ることは、志気の低下に繋がります。
また、負傷した兵士を病院へ運び、手術をし、その後のリハビリや生活保護のことを考えると、その国に与える打撃は一人の兵士を殺すよりも、とても強く根深いものになります。

地雷は、とても安価です。たった3ドルから30ドルで買えてしまいます。ですから、大量に購入され、大量に配備されることになります。

地雷は地中に埋められたり、もっと扱いの簡単なものは空からばら撒かれることで配備されます。
左の写真の地雷は、ヘリコプターや飛行機からばら撒くタイプです。投下されてから24時間経つと、地雷として作動するようになっています。

右の写真は地中に埋めるタイプの地雷です。

どのタイプの地雷も、戦争が終わり、撤去しようとしても、一体どこにあるのかわからないのが実情です。
そんな地雷は、取り除かないかぎりは半永久的に誰かが触れるまで、設置された土地で眠り続けます。
地雷は、自分を踏んだのが兵士なのか、犬なのか、子供なのかもわかりません。地雷は、戦争が終わったこともわかりません。
誰かを犠牲にする「その日」が来るまで、地雷はじっと眠り続けているのです。

こんなに小さな地雷でも、人の命を奪い、腕や脚を吹き飛ばすだけの威力があるのです。



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