どうして地雷がこんなに使われたの



今、世界の約68カ国に、1億1千万個以上の地雷がばら撒かれています。
そして、それと同数の地雷が備蓄され、配備されるのを待っているます。


第一次、第二次世界対戦では、地雷は国境線沿いに埋められ、敵の兵士の侵入を妨ぐ武器として効果を上げました。このときの地雷は、対戦車地雷がほとんでした。
その後、地雷は研究され続けました。その結果、
1.対人地雷が開発された
2.陶器やプラスチック製の地雷が開発され、金属探知器で探し当てることが困難なタイプが登場した
3.製造が簡単になり、どんな国でも安価で大量に生産できるようになった

のです。

その後の国際紛争では、戦略効果の高い対人地雷は、大量に使われるようになります。


1980年10月、「過度に障害を与えまたは無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用禁止または制限に関する条約」(通常兵器条約・CCW)で、国際紛争での地雷の使用が規制されました。
その条約には、地雷を配備する場合には『地雷地図』を作り、地雷の場所を明記して保存し、紛争終結時には速やかに取り除くという内容も盛り込まれていました。
しかし、この条約には大きな落とし穴がありました。

民族紛争などによる内戦には、一切効力がなかったのです


「通常兵器条約」が締結されても、内戦にまでは口出しできる内容ではありませんでした。
そして悲しいことに、地雷は兵士ではなく文民、つまり一般市民をターゲットにして装備されるようになったのです。
ある国の民族は『民族浄化』といって、敵対する民族を根こそぎ殺そうとし、その手段の一つとして地雷を使っています。事実、被害にあっている人は、何の罪もない一般市民なのです。特に女性や子供の被害者は膨大な数に登ります。
たった一個が3ドルから30ドルの対人地雷は、その安さと被害者に与えるダメージの大きさゆえ、乱用されることになったのです。
地雷は、人々の生活に必要な場所に配備されました。
道路、橋、灌漑用水施設、学校、農地、村、全ての場所です。
地雷は交通を分断し、人々の生活を破壊します。
資材を運ぼうにも地雷のために道路が使えない。
焚き付けの薪を拾いに、水を汲みに、あるいは牛の放牧にいって地雷を踏んでしまう。
肥沃だった農地を目の前にしても、地雷があるために耕せない。
たくさんの爪痕を、地雷は残しているのです。



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